獣医師の仕事

●皆さんが住んでいる街にも、動物病院の獣医師だけでなくいろいろな仕事をしている獣医師がいます。

●獣医師の活躍する場は広範・多岐にわたり、動物病院以外にも試験研究、公務員、動物園の獣医師などいろいろあります。ここでは和歌山県内で活躍する獣医師の主な仕事をご紹介します。

※写真は参考写真です

■畜産関係　

本県では獣医師は、本庁畜産課で家畜伝染病発生を予防する家畜衛生業務や熊野牛等県畜産物のブランド化を推進する畜産振興業務などを行っています。また、家畜保健衛生所では家畜伝染病対策業務に加え、家畜診療業務を担当しています。更に、畜産試験場、養鶏研究所では牛の受精卵移植に関する研究やブランド地鶏の開発など試験研究業務を担当しています。

■公衆衛生関係

同様に県では、県庁食品・生活衛生課に勤務する獣医師、各保健所、環境衛生研究センター、市にも保健所や衛生研究所に勤務する獣医師がいます。食中毒予防などの食品の安全・安心にかかる業務、動物由来感染症対策にかかる業務など公衆衛生に関わる業務、地域猫活動への支援や動物取扱業の監視などの動物愛護・適正飼養に関わる業務などさまざまな仕事で皆さんとつながっています。

■動物愛護センター・鳥獣保護センター　

動物愛護センターでは獣医師が中心となり動物の適正飼養の普及や動物の譲渡など動物愛護に関する事業を展開しています。また、鳥獣保護センターでは傷病鳥獣のリハビリ治療を行っています。
和歌山県動物愛護センターのページはこちら。
和歌山市動物愛護管理センターのページはこちら。

動物病院を開業し、主に家庭で飼育されている小動物(犬、猫、小鳥、兎やハムスター等)の臨床にたずさわっています。また学校飼育動物や傷ついたり病気になった野生動物の診療もしてくれる獣医師です。皆さんにとっては一番身近な存在かもしれません。動物に関することはまず開業獣医師にご相談されてはいかがでしょうか。

獣医師は、医科大学等でヒトの病理や解剖などといった基礎医学にたずさわり、医学の研究・教育にも関わっています。

本県では、太地町立くじらの博物館や、白浜町にあるアドベンチャーワールドで動物の飼育・健康管理・野生動物の研究・希少動物の保存等にたずさわる獣医師がいます。